子連れグアム旅行の最終日にカメラをプールで水没させた話——2つの奇跡と,パパが学んだ教訓
家族で初めての海外旅行.グアムでの5日間は大きなトラブルもなく,スケジュールをほぼ完璧に消化.「やった,やり切った!」という充実感に包まれていた旅行最終日の夜——.
まさかこんな終わり方になるとは,思ってもいませんでした.
事件発生:ゴールの瞬間に訪れた悪夢
ホテルのプールで子どもたちと最後の夜を満喫し,「そろそろ部屋に帰ろうか」と片付けはじめたその瞬間.
手にはInsta360 Ace Pro 2.思い出を残そうとカメラを構えたそのとき——ぽちゃん.
気が抜けていたんでしょう.撮影グリップごと,数秒間プールにどっぷりと沈めてしまいました.
問題は,装着していたアクセサリーが「ストリート撮影グリップ Pro」だったこと.このグリップを装着した状態では,防水性能ゼロです.
カメラ本体だけで使用している場合は防水でも,グリップが弱点になる——そんな基本的なことを,充実感の中でまるっと忘れていました.

絶望の三重苦:本体・グリップ・SDカード
水から引き上げた瞬間から,最悪の状況が次々と判明しました.

- カメラ本体(Insta360 Ace Pro 2) バッテリー側の防水フタ内部にまで浸水確認.内部まで水が回っている状態.
- ストリート撮影グリップ Pro 内部に浸水し,赤色LEDが異常点灯・点滅を繰り返す.明らかに内部でショートしている様子.ただし,発熱はなし.
- SDカード(これが最も怖かった) 水没したのが,よりによって動画の録画・書き込み中.通電しながら浸水という最悪のタイミングで,「データが全部消えた…」という最大級の恐怖が頭をよぎりました.
グアムで撮り続けた家族の思い出が,すべて消えるかもしれない…
まず動いたこと①:レンティオへ正直に報告する
今回使っていたカメラはレンタル品(レンティオのサービスを利用).
帰国後すぐに,隠さず・正直に状況をチャットサポートへ報告しました.
- 防水でないグリップを付けたままプールで水没させたこと
- 本体内部への浸水があること
- グリップのLEDが異常点灯していること
「最悪,カメラ代を全額弁償になるかも……」と覚悟しながらも,誠実に伝えることが最善だと判断しました.
レンティオからの返答は「現物を確認するので,そのままの状態で通常通り返送してください」とのこと.まずは発送することにしました.
まず動いたこと②:シリカゲル作戦
帰国がゴールデンウィーク期間中だったため,近所のダイソーは休業.
諦めずに開いていたスーパーへ向かい,食品用シリカゲル(乾燥剤) と ジップロック を調達.
- カメラ本体の発送 バッテリー側のカバーなど,すべての蓋を全開にした状態で,シリカゲルをたっぷり同梱したジップロックに入れてレンティオへ発送.「もうダメかもしれない」と思いながらも,できる限りの対処をして送り出しました.
- SDカードの乾燥 こちらは手元に残し,小さな袋にシリカゲルと一緒に入れて密閉乾燥をスタート.端子(金色の部分)を目視した限りでは,腐食やサビは見当たらず.
48時間,挿さない.ただひたすら待つ.
WEBの情報ではSDカードの隙間から入り込んだ水分の乾燥のため48時間の乾燥が必要だと記載されていたのですが,「早く確認したい」という誘惑との戦いが続きました.
乾燥開始から16時間,28時間……「もう大丈夫じゃないか?」と何度も手が伸びそうになりました.
でも,内部に1ミクロンでも水分が残ったまま通電すれば,チップがショートしてデータが永久消滅するリスクがある.
ぐっと堪えて,丸2日間(48時間),徹底的に待ちました.
第1の奇跡:データが生きていた
48時間後,MacBook ProにSDカードを差し込みました.
水没した瞬間の動画(電源断でファイルが正常に閉じられなかった1本)だけは読み込めませんでしたが——

それ以前に撮影したすべての写真・動画が無事!
子どもたちの笑顔,家族で食べたランチ,海で遊んだ記録……グアムの思い出がそっくりそのまま残っていました.
第2の奇跡:レンティオからの「神対応」メール
数日後,レンティオから検証結果が届きました.
「確認をさせていただきましたが,症状が再現いたしませんでした.正常に使用が可能な状態とお見受けいたしました」

追加費用等は頂戴せず,レンタル終了.
全損弁償を覚悟していた僕には,信じられない内容でした.
なぜ復活したのか? 考察はこうです.
- グリップのLED異常は,電力ショート(回路破壊)ではなく信号ショート(一時的なバグ) だった
- 発送時にシリカゲルをたっぷり入れたジップロックで密閉したことで,輸送中の数日間が「究極の強制乾燥室」 として機能した
- レンティオに届いた頃には内部の水分が完全に飛び,奇跡的に正常な状態へ回復していた
この経験から学んだこと
- アクセサリーの防水性能を必ず確認する 本体が防水でも,グリップやマウントが非防水なら意味がありません.水辺では使うアクセサリーも含めてチェックを.
- 水没後のSDカードは48時間,絶対に通電しない 焦る気持ちはわかりますが,ここだけは我慢.急いで確認しようとして永久消滅させるのが最悪のシナリオです.
- 何かあっても正直に報告するのが最善 隠して返却しても,プロが検査すれば水没の痕跡はわかります.誠実に対応した結果,レンティオには誠実に返してもらえました.
- 高価なカメラこそレンタルという選択肢 購入していたら,修理代・場合によっては買い替え代が丸々かかっていた話です.レンタルで試す,という選択肢の価値を改めて感じました.
旅行最終日の夜から始まった「カメラ水没事件」は,2つの奇跡に助けられてなんとか幕を閉じました.
同じような状況に遭遇したパパ・ママの参考に,少しでもなれば嬉しいです.
