野球人気は日本だけ?:アシックスの野球用品撤退
ドジャース大谷選手の活躍で日本は盛り上がっていますが,アシックスがスパイク以外の野球用品からの事業撤退を発表しました.
アシックスの野球事業と言えば,2012年にもローリングスとのライセンス契約を終了したこともありました.軟式野球部に所属していた大学生時代には,ローリングスのグローブとアシックスのスパイクを使っていたので,思い入れのあるメーカーです.
グローブの違いが分かるレベルではなかったので,ランディ・ジョンゾンなどメジャーリーガなどが使っていて「R」のロゴがカッコ良かったのがローリングスが好きな理由でした.
野球用品「ローリングス」との契約終了 アシックス;日本経済新聞
アシックスの野球用品については,ダルビッシュ投手が現在も使用していますが,昨年2023年のWBC前に大谷選手が日本ハム時代から継続していたアシックスとの契約を解消し,ニューバランスとの大型契約を結んだことも大きな話題となりました.
日本でメジャーなスポーツといえば,現在でも野球でしょうが,サッカーやバスケットボールなど,他のプロスポーツ人気も高まっています.
私が子どもの頃は,近所の公園に行くと友達の誰かが野球をやっていましたが,現在では近所の公園は野球を含めたボール遊びを禁止するような表示を多く見かけます.
また,以前と比べてかなり改善したとはいえ,野球といえば古い体質の指導方法のイメージが付きまといます.
アシックスの野球事業撤退は,ランニングシューズを中心に世界展開を進める中での,選択と集中なのでしょう.世界的に見ると,野球の市場自体が東アジアやアメリカなどの一部の地域に限られているなかで,今後市場規模が大きくなる見込みが乏しいのが現実なのかもしれません.
子どもの頃から野球が好きだった私としては寂しい話題ですが,アシックスのシューズが大好きなので,今後も日本発のブランドとしてNIKEやadidasと肩を並べるくらいに成長していって欲しいです.
<参考記事>
アシックス、グラブ・バット撤退 野球用スパイクは継続:日本経済新聞