息子の近視が一気に進んでメガネが必要に!!家庭でできる予防と最新治療法まとめ

急増する子どもの近視.その実態とは?
最近,小学校の視力検査で「視力が下がっています」と言われた…そんな話を耳にすることが増えていませんか?
実際,文部科学省の調査によると,小学生の3割以上,高校生では約7割が視力1.0未満.さらに都市部では,その傾向がより強くなっているという報告もあります.
我が家でも,小学3年生の長男がついに「メガネデビュー」.視力低下は人ごとではありませんでした.
参考記事:近視パンデミック(日経新聞電子版)
なぜ今,近視の子が増えているのか?
子どもの近視が急増している背景には,以下のような要因があります.
- スマホやタブレットの長時間使用
- 外遊びの減少
- 就寝時間の遅れや睡眠不足
- 姿勢の悪さ(顔を近づけすぎる読書やゲーム)
こうした生活習慣が,目の奥の「眼軸長(がんじくちょう)」を伸ばし,近視を悪化させてしまいます.
家庭でできる近視予防の基本
① 屋外活動を増やす
毎日2時間以上の外遊びが,近視の進行を防ぐ鍵に.自然光を浴びる時間がとても重要です.
② スマホやタブレットの使い方を見直す
- 画面と目の距離は30cm以上
- 20~30分に1回,5分間遠くを見る「20-20-20ルール」
- 暗い部屋での使用はNG
③ 睡眠をしっかりとる
夜ふかしは近視リスクを高めるとも言われています.早寝早起きの生活習慣を整えましょう.
それでも進行してしまったら?最新の治療法
近視が進んでしまった場合,視力を矯正するだけでなく,「進行を抑える」ための選択肢も増えています.
治療法 | 特徴 | 効果 | 保険適用 |
---|---|---|---|
メガネ | 視力矯正のみ | ◎矯正,✕進行抑制 | ○ |
オルソケラトロジー | 夜間装着で昼間は裸眼 | 30〜50%抑制 | ✕(自由診療) |
リジュセア(目薬) | 1日1回点眼 | 約40%抑制 | ✕(自由診療) |
多焦点コンタクト | 日中使用の使い捨て | 最大52%抑制 | ✕(治験段階) |
※リジュセアは2024年末に日本で承認されたばかりの,低濃度アトロピン配合の新しい点眼治療薬です.
参考リンク:リジュセアに関する参天製薬プレスリリース
実際にわが家で始めたこと
我が家では,視力低下が確認された小学3年の長男に対して,まずはメガネ+オルソケラトロジーの併用を選択しました.
オルソケラトロジーはこれから眼科に通って開始する段階です.毎晩のケアは手間もありますが,成長期の今しかできない進行抑制の手段として,納得の選択でした.
近視対策の落とし穴:情報と費用
近視治療に取り組もうとすると…
- 自由診療で高額(オルソケラトロジーで10万円超)
- 情報が少なく,選び方がわからない
- 家族の理解とサポートが必要
…という壁にぶつかることもあります.
しかし,何もしなければ将来的に緑内障や網膜剥離などのリスクが高まると言われています.
まとめ:10年後の目を守るために
「視力が落ちたらメガネをかける」だけではない,近視ケアの選択肢が増えています.
子どもたちの目を守るために,親ができることはたくさんあります.
「正しい知識」「早めの行動」「家族での協力」が何よりの近視予防になると,実感しています.
この記事はこんな方におすすめ
- 小学生の視力検査でCやD判定だった
- 最近子どもがスマホやゲームに夢中
- メガネ以外の選択肢も知っておきたい