革じゃないのに何でレザー?
子どもができてからは軽さと扱いやすさ,汚れても気にならないものを利用することが増えましたが,以前はIL BISONTE(イル ビゾンテ),aniary(アニアリ),Daniel&Bob(ダニエル アンド ボブ)などの革のカバンが好きで,痩せ我慢をしながら重たい革のカバンを持って風合いの変化を楽しんでいました.(特に,Daniel&Bobのトートが重かった...)
革じゃないレザー
本物の革のデメリットとしては,その価格や手入れが必要になることですが,最近は〇〇レザーという見た目は本革っぽい素材が,特にネット通販で多く見受けられます.
一番多いのが,PUレザーというポリウレタン樹脂を使った合成皮革です.つまり石油由来の素材.
価格は安く作れて,オイルを塗ったりの手入れも不要です.ただし,本革のような経年変化はせず,加水分解によって経年劣化していきます.
革に関するJIS規格
そんなややこしい素材が増える中,2024年3月に「革」「レザー」に関するJIS規格が規定され,動物由来のものだけが「革」「レザー」と呼べるようになりました.
下のリーフレットにも記載されているのですが,素材に関して動物性の革でないものを,〇〇革,〇〇レザーと記載するのはNGになりました.
JIS規格は法律ではないので,直接罰せられるものではありませんが,今後PUレザーなどの紛らわしい表記は無くなっていくものと思われます.
JIS規格に配慮した新しいレザー?
そんな中,気になった製品が2つ
- ユニクロのレザータッチラウンドショルダーバッグ
他にも「レザータッチ」を商品名に入れたものがありますが,素材は「合成皮革」と記載されています.素材ではなく,商品名が「レザータッチ」なので,ギリギリセーフというところでしょうか.
- 無印良品の植物由来の原料を使ったリュックサック
こちらも素材には「合成皮革」と記載されています.
塗布する原料に,トウモロコシのオイルを使用している素材で,「レザーっぽいけど環境に配慮している」というイメージを受けます.
まとめ
最近の合成皮革は,見た目や手触りが本当によくできているので,パッと見ただけでは,本革かどうかは素人目には分かりません.
私自身も軽さなどを考慮して使い勝手が良くて,合成皮革の製品を選ぶことはあるので,動物由来以外の革に似せた素材が悪いとは思わないです.
ただ,〇〇レザーなどの表記は紛らわしく,一般の人は区別が付かないので,JIS規格で規定されたことをきっかけに,分かりやすい表記になっていくことを願っています.
※参考YouTube↓革職人さんたちが,革について語っています.