夢の終焉：堺市シャープ液晶工場と技術革新の速さ

私は堺市の出身です．物心ついた頃から約30年間，堺市で人生のほとんどの時間を過ごしました．

その堺市で，かつて誇りだったシャープ液晶工場の稼働停止がついに発表されました．この出来事は，急速な技術革新とグローバルな市場競争が地域社会にどのような影響を与えるかを示しています．

• 工場の期待と挑戦：堺市のシャープ工場は2009年開設当初，地元経済の活性化を期待されていましたが，世界的な製造コストの問題と競争の激化で苦境に立たされました．
• 技術革新の影響：当時の低コスト地域への生産移転と，技術の急速な進化が，高コストの国内工場の持続可能性を打ち砕きました．
• 地元への影響と対策：工場の閉鎖は地元経済に打撃を与えるものの，技術教育と人材育成への投資で新たな産業への転換を目指す必要があります．

シャープの工場事例から，地域社会が直面する技術進化の挑戦と，それに対応する戦略の重要性が浮き彫りになります．熊本や北海道で進む，半導体の工場建設が，この先日本の製造業が生き残れるかどうかの最後のチャンスになるでしょう．

シャープ、24年3月期1499億円最終赤字　堺工場を停止：日本経済新聞

JoyNote@1981

理系夫

奥さんが女医の会社員
理系出身で工場勤務しています
時短勤務と3人の子育てに日々奮闘中